朝から雨天気なので、血液検査の結果を聞きに近くのクリニックに行きました。前長坂山岳会会長も来ていましたので、近況の話題になりました。狩猟もやっているので、最近の野生動物の駆除の話になり、野生動物が多くなっていて、駆除が追いつかないとのことでした。
ちなみに、自然とオオムラサキに親しむ会で荒れた里山のササ刈りを行っていますが、猪が今まで出没していましたが、ササ刈りをして明るくなった森には、猪は出なくなっています。
クリニックの検査結果は、かなり改善されていました。先生に心配無いと言われ、昼食は大食いをしました。
午後は、里山整備事業の完了届けを提出しに市役所と支所に行きました。ついでに市から草刈りを依頼されている遊歩道の様子を見に行きましたが草刈りが必要な状況でした。
遊歩道沿いに赤子坂・姥が懐という寂しい場所があります。口伝ですが、昔信濃の豪族が攻め滅ぼされた時、主人の赤子を託された姥が、この地まで逃れ赤子を岩穴にかくまいながら、お家の最高を願って様子を伺っていました。赤子が泣くので追っ手に見つかることを恐れた姥は、あやすためコブシの花を赤子に与えました。やがて追っ手がこの岩穴に近づき、兵士はコブシの花の臭いを白粉と勘違いして女がいると思い岩穴に入りました。そこには落ち延びた赤子がいたのです。追っ手の兵士は赤子を連れ去り、遠ざかる赤子の泣き声に半狂乱になった姥は、必死に後を追いました。やがて暗闇の中に現れ髪を乱した姥は、赤子の後を追うように近くの深沢川に身を投じたのでした。それから雨の降る寂しい夜には、赤子の泣き声とそれをあやすような姥の声が聞こえるようになったそうです。