音楽家の加藤和彦さんが亡くなりました。報道によると自ら命を絶ったそうだ。加藤和彦さんと言えばフォークグループのフォーククルセダーズで有名です。私も若者の頃、吉田拓郎コンサートも含めて聞きに行ったことあります。フォーク世代の「オラは死んじまっただ」レコードを大切に持ってます。「悲しくてやりきれない」は今も車内で聞いてます。
死ぬことはないのにと思いますが、本人の心の中は、本人しか分かりません。ただ、テレビでジャーナリストの鳥越さんが、「人間ある年齢になると、やることが見えなくなってくる。その時に世の中から取り残された気持ちになり、もういいやと思うことがある」と述べていました。
私は母親から子どもの頃から「石にかじりついてもやると思え。死ぬ気になってやれば何でもできる!」とよく言われました。人生の中でどうにもならない時とか燃え尽きてしまったと思ってしまう経験、誰でもあります。 そんな時どうしたら良いのか。私は、どんなに失敗しても追いつめられても「殺されはしないだろう」と思います。つまり私なりに努力してもうまくいかない場合、だめでしたと正直に開き直ります。相手にあの人が努力してもダメなんだと思っていただきます。ただし日頃から真面目な態度で行動しておかないと信用されません。
また、一度死んでみることも方法です。肉体的に死ぬことではありませんよ。今までの人生にこだわらずに、発想を変えて生きてみることです。高級料理店で食べる料理が美味しいと感じる人生観から自然の野草を食べることが美味しいと感じる人生に生まれ変わることです。
昨日有名な焼き肉の但馬屋の前でドングリを拾っていたら、セレブ風の初老女性が「お米を作っている方から、あと何回米を収穫できるだろうかと言われ、年1回のお米の収穫を20年生きても20回しかできない。人生の一つ一つを大切に生きたいと思うようになりました。」と言っておりましたが、死んでしまったら年1回限りのドングリ拾いもできませんよ。加藤和彦さんにドングリ拾いに来て欲しかった。人手が足りなくて私達は貴方を必要としてました。