午前中、長坂中学校1年生が訪れました。1年生は7月に行われるオオムラサキ有視界調査を行うため、オオムラサキの事前学習も兼ねています。オオムラサキの映像を見て、有視界調査の意義やオオムラサキの視認の仕方などを説明しました。
有視界調査は昭和55年から続いていて、最初に参加した中学生は40歳半ばになっていますから今日の中学生の親より年配になっています。
生態観察施設ビバリウムでエノキにいる生きたオオムラサキの幼虫を見たり、展示中の生きたヘラクレスオオカブトなどを展示ケースから出してやると、黒山の人だかりになってカメラに収めていました。
午後は県内の小学生が訪れました。チョウの食草の話などをした後に、オオムラサキの幼虫を見た
りカエルが池に飛び込んだ様子に大騒ぎしながら観察していました。子どもは走り回ってばかりかと思っていると、意外と細かいムシの様子に気付きます。1センチほどのシャクトリムシの干からびた死骸を、小枝の中から発見して、これは何?と聞いてきます。
生体昆虫を展示ケースから出してやると、やはり大騒ぎになりました。手で掴んでは駄目と注意しても、手に載せてみたり服にくっつけてみたりと様々です。本当はこのようにさせてやりたいのですが、引っ張って足の符節がとれたりして昆虫が弱ってしまうので、ケースで見せるのみです。
幼虫がエノキの葉上で脱皮して、緑の体色になりました。
これから小中学校の野外学習が多くなりますが、雨天のみという学校予約も多く、この時期センター職員は毎日、雨雨降れ降れ!も~と降れと歌っています。