今日も朝から暑い日でした。お盆で帰省された家族連れが、大勢来館しました。
小さな子供が虫に親しんでいる姿が多くみられました。
夏休みの工作に訪れる子供も多くなってきました。
棚田の小川で、元○○村教育長が先生役のクマザサを使った笹船つくりと笹船流しが行われ、大人が懐かしむ声も聞かれました。
約30万年前の化石を割って、植物の葉が出てくると参加者は大喜びです。
リボンのついたカブトムシを暗室の中で探す「リボンくんをさがせ」も、子供の興味をひいています。
生態観察施設ビバリウムのオオムラサキも30頭くらいに減ってきました。クヌギの樹液に集まっている姿を見つけられないお客さんが、オオムラサキがいないと不満顔でした。そこで急きょ、指マークを設置して、樹液を示しましたら、こんどは人だかりがするようになりました。
こうした楽しそうな光景の反面、挙動が不自然な人がいました。しきりに幼虫や卵の場所を聞いてきました。木陰からじっと見ていると、きょろきょろしながら、手に葉っぱを掴みました。すぐに近づくと、手に持ったタバコの箱をポケットにしまったので、何をしているのか訊ねると「タバコの箱」と答え、手に持っているケースの入った袋を訊ねると「弁当だ」と答えました。幼虫か卵が入っていると確信した私は、袋の口を強制的に開けると、中に幼虫の付いた葉っぱが入っていました。その人は公園の入り口で採取したと答えたので、公園の入り口のどこかと聞くと、その辺と答え、その辺には、エノキの木はありませんでした。
温厚な顔つきをした年配に見えましたが。・・・・いい大人が、嘘をついてまで、幼虫を採取していることは、オオムラサキにとっても不幸なことです。調査や研究に使用するなら、許可書や協定書でお互いに確認してから、協力を惜しみませんと述べました。