今日は早川町へ行ってきました。
所々崩落のある南アルプス街道を奥へ奥へと進んでいくと秘境集落、独特の方言を使う「方言の島」として知られる奈良田集落へ到着。道路沿いは登山者の車がズラリと並んでいて、地元の方に聞いて寺院の駐車場へ。看板見ながら坂道を上っていくと渋い雰囲気の集落と遠方に奈良田湖がいい感じ。集落の一角に温泉や食事処、白旗史朗写真館、奈良田郷土資料館、奈良田集落の伝統的家屋が写真館になっている山城屋等があって落ち着いて観ることができた。鍵屋さんで、鹿肉トマト煮込み?を食べた。都会のレストランの味風。
資料館の焼畑農業の資料は勉強になった。資料によると焼畑作業をする期間中は、山の中に「アラク小屋」を建てて寝泊まりしていた。大人と離れて生活する子供たちは、農作業が終わって大人と再会して収穫したキビやソバのお団子を家族で食べる幸せを感じ取ったし大人たちは家族と収穫物を食べることの幸福感を、まず神に感謝する心を持っていた。何か大切なものを気づかせてくれた気がする。過酷とも思える焼畑作業の再現映像を見ていると、何故か郷愁感と心の中に突き上げるものを感じた。モノクロの映像が、そう感じさせるのかもしれない。
帰る途中、赤沢宿に立ち寄ってみた。ここは日蓮宗の聖地七面山への入り口にあり、かっては参詣者の宿として栄えた。集落を通り抜けている坂道は、石畳になっていて落ち着いた歴史を感じさせる。地元の方が望んでいないのか、もっと観光的に人が訪れても良い価値はある。静かで何かもったいない気がする。