食える里山の森づくりを目指している有志が集まって、「森造」の会を立ち上げました。伐採されっぱなしのアカマツを、建築用材として付加価値の高いモノにしたり、香りの成分に使ったり、マキストーブに使ったりして、皆伐ではなく、一本一本の価値を見いだして間伐していく方法や伐採地に広葉樹を植栽するなどの活動をしていきます。メンバーには建築屋や林業家、里山再生活動家、企業経営者など多様な職歴の人材が参加しています。
海外の経済情勢の影響で、外材が入りにくくなっている現在、アカマツは機械力によって大量伐採が行われ、県外の合板工場で加工されています。日本中のアカマツを処理できる能力を持つ大工場です。経済のみで森林が伐採されていったとしたら、伐採後の山はどうなるのか。大雨の保水力はどうなるのか。地元の製材業者や森林に関わる人々の生活はどうなるのか。「森造」の会の活動が注目されます。