第二の松食い虫と言われるカシノナガキクイムシの山梨県内での調査を山梨県森林総合研究所が行っています。この虫は5㎜ほどの大きさでナラ等の老木に、孔道を開けて侵入して繁殖します。このナガキクイムシが身体の一部に持っているカビ菌の影響で、木が枯れてしまいます。
1980年代になってから、急速に全国に拡散して広葉樹を枯死させています。夏の終わり頃、ナラの大木が急に紅葉して枯れていきます。
この虫が急速に拡散している原因に、薪炭の材料として使わなくなったため、手入れをしなくなって荒れている森に大木があり、それに集中的に集まって繁殖していることが考えられます。。
山梨県内は、今のところ被害が確認されていませんが、長野県、静岡県に侵入していますので時間の問題です。椎茸を栽培する原木に付着して、県内に持ち込まれる危険性もあります。
北杜市内での調査について、トラップやフラス(浸食した時の食べかすや木くず)での視認などについて、森林総研の担当者と打ち合わせを行いました。コナラの根元に細かい木くずや夏に紅葉する大木が見つかりましたら、ご連絡下さい。〔資料:日本応用動物昆虫学会〕