今年は、県内各地からオオムラサキの目撃情報が例年より多く寄せられています。家の中に飛び込んできたとか群れをなして飛んでいたと言う内容の情報です。私も有視界調査に立ち会いましたが、大個体群の光景を見ました。我が家の庭にも30年ぶりに飛来しました。
オオムラサキ自然公園でも、数が多く感じられます。森林科学館のテラスから観察できるクヌギの大木にも20頭くらいのオオムラサキが飛来して昭和50年代の樹液場の光景です。樹液の量もかなり多く、キイロスズメバチやカナブンの飛来数も例年より多いようです。
5月の低温続きの後の猛暑が、オオムラサキの大量発生に影響しているかもしれません。
不思議なことに、ネットで覆われた生態観察施設びばりうむ内でも、例年のサナギの様子と比べて
数が少なく羽化数が少ないのではと心配していたのですが、予想より多くのオオムラサキが目につきます。
もしかしたら、数が多いのではなく、昆虫の本能で何かを予知して、子孫を残すための求愛活動を一斉にしていて、多く目に付くのかも知れません。
7月16日のオオムラサキ有視界調査の集計をみてみたいと思います。