今日は朝から生態観察施設びばりうむで、訪れる見学者に説明や応対をしました。ビバリウム内にはオオムラサキのメスが多くいて、夜明け前の青空にも似た瑠璃色のオスの翅が見られないことに、質問や疑問を浴びせてきます。その都度、オスがメスよりも10日くらい早く発生して、メスの時期に入っていることを説明したり、葉に産み付けられた卵、ふ化したばかりの1齢幼虫を見せたりすると来て良かったというお礼を言われます。
北杜ケーブルテレビで、夏休み向けのイベントの紹介をしました。
野外の天然のオオムラサキが飛来する樹液場をテラスから観察することができます。野外ではオスが多く飛来しています。何故天然ではオスがみられるのかと言いますと、自然界では山あり谷ありで、成長に温度差があります。ビバリウム内では温度差がなく同時に成長してしまうのです。
ビバリウム内のエノキの葉にどのくらい産卵をしているのかを1本ずつ調べてみました。南側の日当たりの良いエノキには、卵が産み付けられていることや1本のエノキに繰り返し産卵していることが分かりました。産み付けられた卵はかなりの数に上りますが、ふ化した幼虫が極少なく、アリやクモに襲われたと推測しています。アリ対策をしなければならない状況です。
小学校や家族連れが多く訪れました。中にはよちよち歩きの子どももいて、卵の説明にも反応ありませんでしたが、脳裏には焼き付いているに違いありません。小学生たちは卵や幼虫を見ると小さい姿に声を上げていました。
ビバリウム内のパイナップルの餌にカブトムシが食事に来ています。このカブトムシが光に映えてメタリックな美しい輝きを見せていましたので撮りました。
窓ガラスの外にアシナガバチが巣をせっせと作っています。1匹の親バチが9匹になりました。50匹になるまで観察してみようと思います。