山梨県内のニュース(山梨日日新聞から)
2012年06月29日(金)
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鮮やかな青紫の羽披露 北杜・オオムラサキセンター
(1)サナギが割れた瞬間
(2)サナギからかえり、羽を伸ばし始める
(3)鮮やかな青紫の羽を広げるオオムラサキ=北杜市オオムラサキセンター
北杜市オオムラサキセンター(跡部治賢館長)で国蝶ちょうのオオムラサキの羽化が始まった。同センターの生態観察施設「びばりうむ長坂」では、羽化したばかりの成虫が鮮やかな青紫色の羽を広げ、訪れる人を魅了している。
同センターによると、オオムラサキはエノキの葉の裏などでサナギとなり、2~3週間ほどで羽化する。殻から抜けると、体液を使って羽を伸ばし、1~2時間ほど乾かしてから飛び立つという。今年の羽化は26日ごろから始まった。
羽化の最盛期は7月上旬で、約3千匹が成虫になる見込み。7月いっぱいまで、オオムラサキが「びばりうむ長坂」を飛び回る姿を見ることができる。
東京都日野市から見学に訪れていた自営業の石井和夫さん(63)は「珍しい光景が見られて良かった。羽の色は想像以上にきれいだった」と話していた。