川崎市幸まちづくり研究会の「ネイチャーフェステイバル」が行われる日でした。天気予報では、大荒れとのことでしたが、まちづくり研理事長から実施するとの電話がありましたので、本会から小枝のストラップ材料やどんぐり鉄砲等を用意していました。残念ながら天候の悪化が予想されるので、川崎行きは断念しました。
NHK甲府の朝のニュースで、オオムラサキセンターで開催中のカラフルなチョウの展示「美しき虫たち~秋」が放送されました。映像の流れ方が綺麗でしたので、放送を見たという見学者が多く訪れています。初日は、県外のツアー団体がホテルのテレビで見たと言って来館しました。
オオムラサキの幼虫ムーちゃんは、冬ごもりのために葉っぱから移動を始めています。体の色も落ち葉色になってきました。こうした行為が、何百万年と繰り返されてきたことでしょう。石器時代は、どうだったでしょう。聖徳太子の時代は、どうだったでしょう。新島八重の時代は、どうだったでしょう。そして、今は。
幼虫たちは、いつの時代も、静かに黙々と生きることのみです。その姿に脱帽!。
こんな小さな生命体が、黙々と生きている姿をじっと見ていると、子孫へと繋ぐ使命感への懸命さが感じられます。この小さな幼虫が、生きることをあきらめたら次の世代はありません。あくせくと生きる私たちに「君、死にたもうことなかれ」と囁いているようです。1センチほどの、ムーちゃんを見てくだされ。
秋に産卵したアゲハの幼虫が、沢山います。日当たりの良いガラス室で、係員が摘んできたキハダの葉を食べて、少しずつサナギになっています。ここ数日はガラス室も、冷え込んでいます。なんとか、蛹にして越冬させたいと思っています。生きた昆虫を集めた暖かい部屋に移してみました。もう少しで蛹なりそうですが、頑張って!。その一方で、夏型の蛹が、毎日羽化しています。野外では、寒さで死んでしまうでしょから狭いガラス飼育瓶に入れて砂糖水を与えています。オオムラサキもいます。じっとして動けない成虫を、薪ストーブのそばに置いてみたら、生き返ったように翅を羽ばたかせています。