今日は10時30分から北杜市須玉ふれあいホールで、南アルプスユネスコエコパーク登録証授与式が開催されました。山梨、長野、静岡3県の南アルプスに接している10の市町村長に文部科学省ユネスコ国内委員会から登録証が授与されました。
私も南アルプス世界自然遺産登録山梨県連絡協議会の学術専門委員会の委員として、設立以来関わってきました。世界遺産登録は遠い道のりかもしれませんが、先にユネスコエコパークに登録されました。授与式の後に南アルプスユネスコエコパーク登録検討委員会委員長である静岡大学理学部特任教授増澤武弘先生が、講演を行いました。講演の中で、「南アルプスに生息する貴重なカミキリムシの存在が、一本の道路を変更させた」というお話がありました。
南アルプスはいくつもの大陸プレートがぶつかり合っている地域です。間ノ岳は現在も隆起しています。山塊は複雑で谷は深い。これが豊かな自然を生み出して貴重な自然資源があります。エコパークに登録されたことで、エコパークの精神を活かして大きな開発があっても、豊かな自然を維持していくことが重要だと思います。写真は増澤先生